1. 10万5,000本 日本人の髪の数
日本人の頭部には、平均して10万5,000本の髪があります。金髪の方は これより多くて14万本、
赤毛の方は9万本です。では一体、髪の数はどうやって数えたのでしょう?
頭髪の数の算出には、次のような方法があります。
※特に金髪の方が頭が大きいということではありません。
まず、紙に1センチ四方の穴を開けて頭に当て、ピンセットで1本づつ髪を引き出して数えます。
そうすると、1平方センチあたり150 本。頭部の平均面積は700 平方センチですので、150 本×
700 =10万5,000本という数字が算出できます。
しかし世の中にはツワモノがいて、その方は1,965年に、髪を根気よく1本づつ数えました。その
方は、ユーゴスラビアに住むライコ・ドシッチさんです。74日かかって友人の髪を数え上げたとこ
ろ、33万4,560本あったそうです。この数字の信頼性はともかく、その根気には、まさに脱帽です。
2. 受精3か月目 毛母細胞が作られはじめる時期
人間の体は、受精卵が細胞分裂を繰り返して、徐々に形づくられていきます。髪は、こうした発
生過程から考えますと、皮膚の一部であることがわかります。つまり、皮膚の中に表皮がもぐり
込み、変形したものなのです。
胎生3か月(つまり受精してから3か月)前後の時期には、外胚葉と呼ばれる部分に皮膚ができ、
皮膚の中に向かって、毛包、毛乳部、毛球といった毛母細胞の主な組織が作られていきます。
その後、 毛球が毛細血管と繋がり、 栄養やホルモンが送られるようになると 髪が生長し、赤
ちゃんがお母さんのおなかから出てくる時には、髪がフサフサしているのです。
毛母細胞は、人が一生を終えるまで生きつづけています。年齢とともに髪が薄くなったとしても、
毛母細胞はどっこい生きています。
胎生3か月目から80歳まで、この細胞にはずっとお世話になりっぱなしという訳です。
ちなみに、神経系感覚器官も、髪と同じように外胚葉から作られています。そのため、神経系と
髪には深い関係があり、神経疲労が続くと、髪の健康にも悪影響を及ぼします。
3. 30分に1枚 キューティクルが作られるペース
髪の表面には、ウロコ状をした無数の表面皮である "キューティクル" が貼りついていることを ご
存知でしょうか? キューティクルは髪の内部を保護する、大切な役目をしています。
健康な髪は、キューティクルが整然と規則正しく並んでいますが、痛んだ髪は、キューティクルの
一部がめくれていたり、はがれていたりします。
人間の髪は、1日に0.35ミリほど伸びます。1日に伸びた長さの中に、キューティクルが何枚あるか
を数えてみると、35枚から52枚ほどです。
1日で50枚のキューティクルが作られるとすると、およそ30分に1枚のペースで、あのウロコが毛母
細胞から外に向かって 生まれているのです。
さらに、1枚のキューティクルは数十個の細胞からできているため、1分間に1個以上、キューティ
クルの細胞が作られていることになります。
4. 5トン 人間の髪で引っぱれる重さ
1本の髪を引き抜くのに必要な力は、50?80グラムです。この力のことを、髪の固着力といいます。
固着力が弱くなると、当然、脱毛しやすい状態になります。つまり、1本の髪が50グラム以下の力
で抜けた場合には、髪には黄色信号が点っていることになります。最近、髪が抜けやすくなったと
感じたときには、毛髪クリニックなどで検査を受けるようお勧めします。
さて、10万本の髪が それぞれ50グラムから80グラムの固着力をもっていると、10万本を一気に抜
くために必要な重量は、 10万本×50?80グラム=5?8トンです。つまり5トン以下の重さのもの
なら、1人分の髪で引っぱることができるのです。
ただし、髪は抜けなくても、まず間違いなく首の骨が折れることでしょう。 絶対に実験しないよう、
強くお勧めします。
5. 70ミクロン?90ミクロン 日本人の髪の太さ
髪の太さは、人によってかなり差があります。あえて平均を算出しますと、日本人の場合は70ミク
ロンから90ミクロンです。つまり、100 分の7ミリから100 分の9ミリです。
こんなに細い髪ですが、手で触っただけで、髪の直径の変化を感じることがあります。 たとえば
リンスの直後に、細くなったように感じることです。
しかし、これは髪がなめらかになったためで、単なる錯覚です。
一方、年齢とともに髪質が衰えたことによって、細くなったと感じることもありますが、おそらくこれ
は現実です。髪の太さは20歳頃にピークを迎え、以後はだんだん細くなっていくものなので、特
に心配はいりません。ただし、今まで太くて硬かった髪が、急に細くてしなやかになったと感じた
ときには、注意が必要です。体調不良やストレスなどが原因で、毛母細胞に血液がうまく流れず、
髪に栄養が行き届いていない可能性があるからです。
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